1.システムの情報を表示する [ uname ]
システムの情報を表示するには、 uname コマンドを使用します。-a オプションをつけると全ての情報を表示します。
$ uname -a Linux ns.click-rescue.com 2.4.20-6 #1 Thu Feb 27 10:06:59 EST 2003 i686 i686 i386 GNU/Linux |
uname [オプション] |
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-a | 全ての情報を表示する |
-s | カーネル名を表示する |
-n | ホスト名を表示する |
-r | カーネルリリースを表示する |
-v | カーネルバージョンを表示する |
-p | プロセッサのタイプを表示する |
-i | ハードウェアプラットフォームを表示する |
-o | オペレーティングシステムを表示する |
モジュールの情報を表示するには、modinfo コマンドを使用します。
# modinfo autofs4 filename: /lib/modules/2.6.32-358.6.2.el6.i686/kernel/fs/autofs4/autofs4.ko license: GPL srcversion: C74D1C782E82C2F0CD79361 depends: vermagic: 2.6.32-358.6.2.el6.i686 SMP mod_unload modversions 686 |
modinfo [オプション] モジュール名 |
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-a | モジュールの作者を表示する |
-d | モジュールの説明を表示する |
-l | モジュールのライセンスを表示する |
-n | モジュールファイル名を表示する |
オプションを省略すると全ての情報を表示します。
Linuxでは、システムの実行中にカーネルやシステムをリブートすることなく管理者が非常に整然とした方法でカーネルを変更できるようになっています。それには/proc という仮想ファイルシステムが使用されます。
/proc ファイルシステムのごく基本的な機能は、実行中のカーネルの状況を確認することです。この機能を利用することで、パフォーマンスの監視、システム情報の調査、システム構成の確認や変更といったことが可能になります。このファイルシステムが仮想ファイルシステム と呼ばれるのは、それが本当はファイルシステムでも何でもないからです。それは、カーネルが作成するマップで、通常のファイルシステム構造に結合され、ユーザーがファイルシステム構造にアクセスできるようにします。
カーネルパラメータは「/proc/sys」ディレクトリ以下に設定されています。各項目に直接値を入れることで動的に変更することが可能です。
2.「sysctl」コマンドを利用して設定カーネルパラメータを確認する際に使用した「sysctl」コマンドを使って設定することもできます。
3.「/etc/sysctl.conf」ファイルに設定上記2種類の方法は一時的な変更だけで、OSを再起動すると設定した値が元に戻ってしまいます。再起動しても常に設定値を反映させるには以下の方法で設定します。
「/etc/sysctl.conf」はカーネルパラメータを記述する設定ファイルです。このファイルにパラメータを追加し「sysctl -p」を実行するとファイルが読み込まれ値が設定されます。OS起動時には「/etc/rc.sysinit」の処理中に「sysctl -p」が実行されますので、再起動をしても同じ値が設定されることになります。
● 代表的なカーネルパラメータは以下の通りです。
/proc/sys以下のパス | 説明 |
kernel/ctrl-alt-del | Ctrl+Alt+Deleteキーの動作設定 |
kernal/domainname | NIS(Network Information Service)ドメイン名 |
kernal/hostname | ホスト名 |
kernel/modprobe | modprobeのパス |
kernel/hotplug | ホットプラグ用のプログラムのパス |
kernel/osrelease | カーネルバージョン |
kernel/ostype | OSの種類 |
kernal/sem | セマフォ数 |
kernal/shmall | 共有メモリの合計(バイト単位) |
kernal/shmmax | 共有メモリセグメントの最大値(バイト単位) |
kernel/shmmni | 共有メモリセグメントの最大数 |
kernel/sysrq | システム要求キー(Magic SysRq Key)の有効/無効 |
kernel/threads-max | スレッド(プロセス)の最大数 |
fs/file-max | ファイルハンドルの最大数 |
fs/file-nr | 開かれているファイル数、使用されたファイルハンドル数、ファイルハンドルの最大数 |
net/core/rmem_default | 受信ソケットバッファのデフォルトサイズ |
net/core/rmem_max | 受信ソケットバッファの最大サイズ |
net/core/wmem_default | 送信ソケットバッファのデフォルトサイズ |
net/core/wmem_max | 送信ソケットバッファの最大サイズ |
net/ipv4/ip_forward | ネットワークインタフェース間でのパケット転送の有効/無効 |
net/ipv4/icmp_echo_ignore_broadcast | ブロードキャスト宛のICMP Echo Requestを無視するかどうか |
net/ipv4/icmp_echo_ignore_all | すべてのICMP Echo Requestを無視するかどうか |
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